米坂線撮影記'04

米沢と坂町を結ぶJR米坂線。古くは宇津峠(手ノ子〜羽前沼沢)越えの9600が走る路線で有名でしたが、現在でも国鉄型の気動車が運転されてるほか、時々国鉄色に復元されたキハ58+キハ28も姿を表します。
2003年3月に福島在住の知人と「SL村上ひな街道号」の撮影に行った帰り、米坂線と並行するR113を通過のときに沿線での撮影ガイドもされたことで一度は撮影に来たいと思っていました。盛岡から離れていることもありなかなか機会には恵まれませんでしたが翌年、代休を利用して撮影に行ってきました。
※このコンテンツは旧サイト時代にUPした「米坂線撮影記」を再編集したものです

2004年4月9日、金曜日。代休を利用して宮城県南〜福島〜米沢地区と郵便局を回り、
時刻表を開くと下りの坂町行き1131Dの時刻が近いので、成島〜中郡の田園地帯へと進みました。少し霞んでいるものの吾妻連峰を背にして1131Dが通り過ぎました。
そのあと、今泉まで行きました。日没ギリギリで山形鉄道の217Dを撮影しました。
再び米沢へと戻り、米沢駅の裏にあるビジネスホテルに荷物を置いて夕食のついでに駅構内をぶらついていました。ディスティネーションキャンペーン「おいしい山形」のキャッチコピーが目に付きました。
山形新幹線「つばさ」にもステッカーが貼られていました。(右のステッカーは山形県の観光シンボルマークです)
「おいしい山形」のキャラクター「ペロリン」
米坂線車両の留置線に目を向けるとなんと国鉄色のキハ58とキハ28の編成が!
側面のサボには「羽前椿←→米沢」とあり、翌朝の1140Dに使用されるようなので楽しみです。露出不足ながらも無理やり撮影しました(^_^;;)


明けて4月10日土曜日、5時半過ぎにホテルをチェックアウトし、西米沢〜成島の鬼面川(おものがわ)橋梁へと向かいます。このあたりは南北方向に線路が通っており、バックには飯豊連峰が見えます。河川敷では犬の散歩をする人などがいました。
上から順に1123D,1140D,1122Dです。1140Dは昨晩米沢で見たとおりキハ58系国鉄色の編成でした。通過時には新潟地区オリジナルの筒型タイフォンがミュートのかかった独特の音を奏でていました。
鬼面川橋梁での撮影を終えて国道113号線を西へと走らせます。羽前沼沢〜伊佐領の「弁当沢」で1124Dを撮影しました。
国道113号線を引き返すように1124Dの後を追いかけ、羽前沼沢駅停車中に撮影しました。積雪量で全国で一二を争う駅だけに駅周辺にはまだ多くの雪が残っていました。
時刻表を見ると次の3822D「べにばな2号」まで時間があるので再び国道113号線を西へと向かい、自分の運転では初めて新潟県入りしました。当時乗車していたN14パルサーの県境直前での記念撮影です。
米坂線の終点、坂町の近くまで来ました。3822Dは1124Dと同じキハ47リニューアル車とキハ52の編成でした。
再び米沢方面へと向かいます。少し進んだ「花立」駅の跡には駅名板を模した案内板が建っていました。
越後金丸付近で3822D「べにばな2号」に追い着きました。紅葉の名所である赤芝峡へと先行し、渓谷を走る姿を撮影しました。


ここからは「べにばな2号」を追いかけて撮影の繰り返しです。伊佐領駅・先ほど1124Dを撮影した弁当沢より伊佐領方に少し進んだ子子見(こごみ)・そして分水嶺の宇津峠手前の「峠の茶屋」、宇津峠から手ノ子への下り坂の途中(後追い)の4ヶ所での撮影となりました。そのうち子子見以降で撮影した写真を並べます。
3822Dと羽前椿で交換した3121D「べにばな1号」です。分水嶺直前の築堤を後追いで撮影しました。
再び子子見へ到着しました。今度は伊佐領方からカメラを構えます。
当日の3121Dの先頭はかつて盛岡に在籍していたキハ52 127でした。

米坂線の撮影名所の一つが「松岡のカーブ」です。国道からだと電線が邪魔になりますが、少し下に下りると障害物もなく撮影できました。3121Dの撮影はここで終了し、再び米沢方面へ向かいます。

川西町内のコンビニで昼食を仕入れて、中郡〜羽前小松の踏切で1127Dを撮影しました。1140Dで使用された国鉄色編成でした。
同じ場所で後追いで構えると雪を抱いた山々が見えます。地図を見たら山形市の南西に聳える白鷹山のようです。

宇津峠の前後でも撮影しました。2枚目は「峠の茶屋」駐車場からですが、列車の向こう側の陸橋が先ほど3822Dを撮影した場所です。

もちろん子子見・松岡のカーブでも撮影をしました。
小国町内・赤芝峡を過ぎてかつて「玉川口」駅の跡を通過するところです。


かつては飯豊山への登山客が乗り降りしたという玉川口駅ですが、花立と同様1995年に廃止されました。ホームは撤去されましたが、道路から駅舎へと上がる階段や信号設備用の小屋がここに駅があったことの証明ともいえます。
古くは交換駅だった玉川口駅。前後のカーブがその名残です。
ちょうど1128Dが通過していきました。
米坂線での撮影はここで終了ですが、また訪れてみたい路線です。


あとは盛岡までの長い道のりです。手ノ子から長井へと抜ける県道で立体交差の工事が行われていたのですが、囲いに米坂線の写真が飾られていました。なかなか上手く出来ているだけに工事終了後は撤去されるのが惜しいところです。
途中、荒砥付近の最上川で218Dを撮影したところでちょうどフィルムが終了しました。
高速を使わないで帰ったということもあって到着は日付が変わる直前でした(^_^;;)