大糸線の「シュプール白馬・栂池」
国内がバブル景気に浸っていた1990年頃、冬場のレジャーの代表でもあるスキー人口も多く、三大都市圏からは各地へのスキー列車「シュプール号」が運転されていました。JR西日本の「シュプール号」のうち「シュプール白馬・栂池」では糸魚川から大糸線経由での運転となりました。
運転に当たっては中土・北小谷・小滝の構内改良を行い交換可能としたことで、週末には7往復もの「シュプール白馬・栂池」が運転されました。
「エーデル丹後」としてデビューしたキハ65 600・1600番台も「シュプール白馬・栂池」に使用されました。中間の4両は「シュプール」運転用に改造された車両でした。
気動車の「シュプール白馬・栂池」は3往復が運転され、「エーデル」が使用された1往復以外はキハ181系を使用していました。
往路の大糸線内では普通列車を振り替えての運転でしたので、普通乗車券で特急車両に座ることができたほか、折り返しの糸魚川行きではグリーン車が開放されていました。
当時の大糸線の普通列車はオリジナル塗装のキハ58が使用されていました。
客車による「シュプール号」はシーズン中ほぼ毎日運転されていました。14系改造車がほとんどでしたが、「シュプール白馬・栂池」の1往復では20系客車も使用されていました。どの列車も機回しの関係からDE10を前後に連結したプッシュプルでの運転でした。