ヘッドマーク付き快速「南三陸」「いでゆ」

青函トンネル開通にともなう白紙ダイヤ改正の行われた1988年3月改正では、気仙沼線・陸羽東線・仙石線で運転されている快速列車にそれぞれ「南三陸」「いでゆ」「うみかぜ」の愛称が設定されました。これらの列車では普通列車との区別化や列車PRを兼ねてヘッドマークが取り付けられていました。
このうち、「南三陸」「いでゆ」は各線区の運用に着く小牛田運転区(1989.3.11改正より小牛田運輸区)の気動車にはすべての車両にヘッドマークが取付できるようになっていました。また、「南三陸」では一ノ関運転区(1989.3.11改正より一ノ関運輸区)の気動車も使用されるため同区の車両も同様にヘッドマーク用枠が取り付けられました。
1989年3月・1990年
3月にそれぞれダイヤ改正においてはデザインも変更されましたが、1992年3月の改正をもって取付は廃止となりました。

○南三陸
1977年12月の気仙沼線全線開通時から運転されている仙台直通快速がルーツとなりますが、快速運転は仙台〜小牛田のみでした。1988年3月の改正で気仙沼線内の快速運転実施と共に「南三陸」の愛称が設定されました。
当時から2往復の運転体系は変わりませんが、1992年以降は冷房車が使用されるようになり、2007年からはキハ110系で運転されています。


最初のデザインはリアス式海岸の断崖をイメージしたデザインでした。
気仙沼を朝に出る3920Dでは一ノ関の車両が使用されていました。(1988.7.30 柳津)


1989年の改正ではウミネコが羽ばたくデザインへと変更されました。(3921D 1989.11.11 陸前山王)


1990年の改正からは夜明けのデザインと変わりました。(3923D 1991.1.12 仙台)


各デザインの拡大写真を示します(画質の乱れはご了承ください)

○いでゆ
1986年11月改正で廃止された急行「もがみ」の代替として小牛田〜鳴子(現・鳴子温泉)を中心に運転されていた無名快速を1988年3月改正で愛称を設定しました。停車駅や運転区間の違いで6往復がありましたが、停車駅の整理により末期では仙台直通便に関連する4本のみで、4本すべて運転区間が異なるという設定でした。1998年12月改正で仙台直通が廃止され、翌1999年12月の改正では陸羽東線の愛称「奥の細道湯けむりライン」にちなみ「湯けむり」と改称されましたが、現在では定期列車での快速運転は廃止されています。


最初のデザインによる「いでゆ」。湯気の中に「いでゆ」の文字と鳴子名産のこけしをあしらったデザインでした。
(3720D 1988.11.6 小牛田〜北浦)


1989年3月改正のデザインでは山並みと温泉マークをデザインしたものとなっています(3726D 1989.10.8 鳴子)


仙台乗り入れを開始した1990年3月改正のデザインでは湯けむりをデザインしたものとなっています(1989.12.26 仙台)


各デザインの拡大写真を示します(画質の乱れはご了承ください)

○そのほかの愛称つき快速列車
ヘッドマーク枠を利用して臨時快速列車でもヘッドマークを取り付けた例があったほか、大船渡線の快速「むろね」でも末期にヘッドマークが取り付けられました。また、1990年3月改正で新塗装のキハ40による運転となった左沢線では、この形態に準じたヘッドマーク枠を利用して全車両へ特産のフルーツがデザインされたヘッドマークを取り付けて運転されました(左沢線の写真は割愛します)




多客期に運転されていた「南三陸シーサイド号」のうち1989・1990年の夏期に運転された列車ではヘッドマークが取り付けられました。
なお、冬期に運転されていた「南三陸シーライン」ではヘッドマークは取り付けられませんでした。
(上:9927D 1989.7.** 陸前山王/下:9926D 1990.7.30 柳津)



陸羽東線内でトラ90000改造のトロッコを連結して運転された「鳴子パノラマ号」でも1989年夏期の運転のみながらヘッドマークが取り付けられました。(9742D 1989.7.** 仙台)



「むろね」は置換え間近のヘッドマーク取付でした。(3327D 1991.8.28 折壁)