キハ58系Kenji

1992年にJR盛岡支社が改造したジョイフルトレインが「Kenji」です。岩手県出身の童話作家「宮沢賢治」が由来となっています。
種車は1988年に火災事故のため休車となっていた「アルカディア」のうち被災せずに残った2両を土崎工場、盛岡所属の1両は自区で改造を行いました。登場時期は火災対策改造の末期で、すでに火災対策改造を受けていた1両を除き同時施工しました。
団臨運用を中心として使用されていますが、時折一般多客臨にも使用される機会も多く、正面の愛称表示板に列車名を表示する場合もあります。
近年では夏期には着地型ジョイフルトレイン、シーズンオフには多客臨でも使用される機会が多くなっています。
2005年に塗装変更を行ったほか、2006年には前面の愛称表示板がLED表示器に改造されました。

今回の更新(2009.11.21):キハ58 650(4枚)・1505(4枚)・キハ282010(枚)の写真を追加しました

キハ58 650
新製年月日 富士重工業 1965/6/18
異動履歴 千葉 新製配置
千葉→浜田 1965/9/11
浜田→米子 1985/3/14
米子→新潟 1986/10/31
新潟→盛岡 1991/7/7
冷房改造 不明  
特別保全工事
アルカディアへ改造 NT 1987/3/25(→キロ59 509)
Kenjiへ改造 TZ 1992/3/11(元番号へ復帰)
火災対策改造 TZ 1992/3(DMF11HZ)
廃車 稼働中
備考 「アルカディア」の再改造車です。「アルカディア」の時はグリーン車扱いで車号がキロ59 509でした。
9***D
1992.3.26 青森

登場直後は「三陸・海の博覧会」のアクセス列車「三陸マリンライナー」に使用されましたが、写真はPRキャラバン隊で使用されていました。
9938D「APPIシャトル」
1992.12.27 荒屋新町

※正面の愛称表示だけでなく展望席部分の側面にもロゴが入っています
9636D「ぐるっとさんりくトレイン」
2002.7.27 陸中山田
96**D「義経北行伝説号」
2005.7.18 釜石
9648D「ふるさと宮古」
2007.1.6 山岸〜上米内
9646D「さんりくトレイン北山崎号」
2007.7.16 大志田〜浅岸

2007年7月〜9月に開催された「北東北デスティネーションキャンペーン」にあわせ、各車両の車端部に三陸の景勝地の写真等がラッピングされました。キャンペーン終了後はラッピングが解除されました。
9646D「魚彩王国号」
2009.3.22 釜石

2008年7月の「いわて・平泉観光キャンペーン」に合わせて再びラッピングが施されています。
キハ581505
新製年月日 日本車輌 1968/2/7
異動履歴 青森 新製配置
青森→秋田 19**/*/*
秋田→盛岡 1985/3/14
冷房改造 不明  
特別保全工事
盛岡色へ変更 KY 1987/*
Kenjiへ改造 TZ 1992/3/11
火災対策改造 TZ 1990/9(DMF13HZ)
車両更新改造 TZ 1990/9
廃車 稼働中
備考 元々は「陸中」の冷房化のために転入してきた車両です。1990年に更新改造を受けており、編成中この車両のみがDMF13HZを装備しています。 
1933D
1988.3.7 盛岡
試8633D
1990.9.7 大久保
9638D「ぐるっとさんりくトレイン」
2001.5.12 岩手上郷〜平倉
95**D「義経北行伝説号」
2005.5.15 仙台
9651D「ふるさと宮古」
2007.1.1 盛岡
9932D団臨
2009.2.1 大滝温泉〜扇田
キハ282010
新製年月日 東急車輛 1961/6/8
異動履歴 広島 新製配置
広島→金沢 1965/9/30
金沢→長崎 19**/*/*
長崎→小郡 1968/10/1
小郡→新潟 1980/10/23
新潟→盛岡 1991/7/7
冷房改造 不明  
特別保全工事
アルカディアへ改造 NT 1987/3/25(→キロ29 505)
Kenjiへ改造 TZ 1992/3/11(元番号へ復帰)
火災対策改造 TZ 1992/3(DMF11HZ)
廃車 稼働中
備考 「アルカディア」中間車キロ29 505の改造車で、種車当時の運転台が残っていますが、先頭に姿を現すことは基本的にはありません。筒型タイフォンカバーも新潟在籍時の名残といえます。
9***D
1992.3.26 青森

2008.3.30 盛岡車両センター
(敷地外より撮影)
9532D「仙台・伊達な旅号」
2008.11.23 盛岡