JR東日本盛岡支社のキハ110系 ※全車掲載

老朽化したキハ58系などの置換え用にJR東日本が開発したのがキハ100・110系のうち、一般路線用および急行用のカテゴリとして位置づけられているのがキハ110系(キハ110・111・112)です。
1990〜1999年に製造されましたが、盛岡支社では急行「陸中」(現・快速「はまゆり」)用として1990・1991年に導入されました。
2006〜2007年には水郡線へのキハE130系の導入に伴う余剰車が花輪・山田・岩泉線の置換え用として転属してきました。

今回の更新(2014.1.30):説明コメントを一部追記しました

基本番台
1990・1991年に2次にわたって導入されました。急行「陸中」〜快速「はまゆり」のほか一部間合い運用で普通列車として使用されましたが、2007年にキハ110の一部車両が快速「南三陸」用として小牛田へ転出しました。「はまゆり」も編成変更により100番台車を連結することから、小牛田への転属車を含めてホロの改造が行われました。
キハ110-1(モカ→モリ→仙ココ→モリ)
キハ110-1〜3は量産先行車として導入されたグループで、ドイツ・フォイト製T221rz変速機の採用・エンジンカバー・連結器カバーのほかキハ110-1ではカミンズ製のDMF14HZAを採用といった試行的要素が織り込まれています。また、登場直後は正面がブラックフェイスでしたが視認性の面から量産車登場後に統一されています。
2007年には小牛田へ転属しましたが2011年に再び盛岡に転属しました。
603D「陸中3号」
1990.10.7 花巻
602D「陸中2号」
2001.2.11 盛岡
キハ110-2(モカ→モリ→仙ココ→モリ)
この車両からは新潟鐵工所製DMF13HZAを搭載しています。この車両も小牛田へ転属しましたが2011年に再び盛岡に転属しました。
3625D「はまゆり5号」
2007.6.9 日詰
キハ110-3(モカ→モリ)
2001〜2002年には「三陸夢紀行」、2007年にはNHK朝の連続ドラマ「どんど晴れ」のPRラッピングが施されました。キハ110の基本番台ではこの車両のみ2007年の転属の対象とならず盛岡に残っています。
602D「陸中2号」
2001.9.9 岩根橋〜宮守
3625D「はまゆり5号」
2007.3.3 盛岡
3625D「はまゆり5号」
2007.3.25 花巻
キハ110-4(モカ→モリ→仙ココ→モリ)
キハ110-4・-5とキハ111・112-1〜3は量産車として1991年に登場しました。
量産先行車での使用結果を元に改良が行われ、外観では正面のベース色への変更・WC部ダミー窓の廃止・運転席側窓のHゴム支持化・エンジンカバー廃止・変速機のDW14A-Bへの変更といった点が行われています。また、エンジンも新潟製DMF13HZAのみとなっています。
602D「陸中2号」
1992.6.20 盛岡
606D「陸中6号」
2001.9.8 上有住
試9927D
2006.11.24 東大更〜大更

花輪線での乗務員訓練時の写真です。
キハ110-5(モカ→モリ→仙ココ→モリ)
605D「陸中5号」
2001.9.8 似内
キハ111/112-1(モカ→モリ)
量産車で初登場した片運転台型式で、トイレ付・奇数向きのキハ111とトイレなし・偶数向きのキハ112があります。
盛岡の基本番台車の場合、登場直後を除いてキハ112が1号車で使用される期間が長かったですが、編成変更によりキハ112は2号車に組み込まれることが多くなりました。逆にキハ111が2号車から3号車となったため先頭に立つようになりました。
なお、基本番台の貫通路は従来どおりの幅で、組替が頻繁に行われていることから、キハ111+キハ112の組合せでも番号が異なったりキハ111+キハ110やキハ110+キハ112といった組合せも見られます。
キハ111-1
3621D「はまゆり1号」
2008.2.11 小山田〜土沢
キハ112-1
606D「陸中6号」
2001.5.19 岩手上郷〜平倉
キハ111/112-2(モカ→モリ)
2013年に「TOHOKU EMOTION」に改造されました。
キハ111-2
3622D「はまゆり2号」
2007.6.10 花巻空港〜石鳥谷
キハ112-2
3625D「はまゆり5号」
2007.2.25 盛岡
キハ112-2
3625D「はまゆり5号」
2007.3.25 花巻
キハ112-2
3622D「はまゆり2号」
2008.2.11 小山田〜土沢
キハ111/112-3(モカ→モリ)
キハ111-3
3624D「はまゆり4号」
2007.3.25 吉里吉里〜大槌
キハ111-3
3623D「はまゆり3号」
2007.8.11 釜石
キハ111-3
3623D「はまゆり3号」
2008.2.11 似内〜新花巻
キハ111-3
3624D「はまゆり4号」
2008.5.6 小山田〜土沢
キハ112-3
3626D「はまゆり6号」
2007.1.13 花巻
100番台
1991年に登場した一般路線用のカテゴリで、3型式を合わせて81両が製造され、小海線・磐越西線・水郡線に導入されましたが、磐越西線の導入車は200番台の増備とともに水郡線へ転属しています。
盛岡支社へは2006〜2007年度に一部小海線からの転入のほかは水郡線からの転入により、花輪線・山田線・岩泉線の置換えを行いました。転入においてはキハ58系と同様に山間部における無線使用不能対策として衛星携帯電話(NTT Docomo製)の設置が行われています。
キハ110-118(コミ→モリ)
キハ110-118とキハ110-122は一番最初の転入車で小海線営業所からの車両です。この車両では車端部に車椅子スペースが設置されています。
試9932D
2006.12.2 湯瀬温泉
1928D
2008.5.18 松尾八幡平
キハ110-122(コミ→モリ)
キハ110-118と同様に小海線営業所からの転属車両です。この車両も車椅子スペースが設置されています。
653D
2008.4.6 上米内〜大志田
3624D「はまゆり4号」
2008.5.6 小山田〜土沢
キハ110-128(ニイ→ニツ→スイ→モリ)
水郡線からの転属車のうちこの車両のみ新製配置が新潟支社でした。1993年の200番台の増備にあたって水郡線へ転属した経歴があります。
658D
2008.2.3 上米内〜大志田
659D
2008.5.18 山岸〜上米内
キハ110-129(タイ→スイ→モリ)
1939D
2008.5.18 平館〜北森
キハ110-130(タイ→スイ→モリ)
658D
2008.2.11 上盛岡〜山岸
1926D
2007.8.19 十和田南
キハ110-131(タイ→スイ→モリ)
3930D「八幡平」
2007.12.9 盛岡〜青山
658D
2008.4.6 大志田
キハ110-132(タイ→スイ→モリ)
3930D「八幡平」
2007.5.19 陸中大里〜鹿角花輪
キハ110-133(タイ→スイ→モリ)
1634D
2008.3.1 白沢〜陣場
キハ110-134(タイ→スイ→モリ)
1932D
2008.2.3 東大更〜大更
キハ110-136(タイ→スイ→モリ)
この車両を含むキハ110-136〜139は、転入当初は衛星電話の取付が行われず、専ら「はまゆり」の1号車として使用されていましたが、2009年から衛星電話を取り付けたことにより他車との共用も可能となりました。
3621D「はまゆり1号」
2007.6.10 盛岡
3621D「はまゆり1号」
2008.5.18 石鳥谷〜日詰
キハ110-137(タイ→スイ→モリ)
3626D「はまゆり6号」
2007.11.10 土沢
キハ110-138(タイ→スイ→モリ)
3625D「はまゆり5号」
2009.8.16 日詰
キハ110-139(タイ→スイ→モリ)
3622D「はまゆり2号」
2008.5.18 石鳥谷〜日詰
キハ111/112-112(タイ→スイ→モリ)
キハ111-112
1925D
2007.3.21 青山
キハ112-112
3930D「八幡平」
2007.4.15 好摩
キハ111/112-114(タイ→スイ→モリ)
キハ111-114
3930D「八幡平」
2007.4.15 好摩
キハ112-114
3930D「八幡平」
2008.5.18 松尾八幡平
キハ111/112-115(タイ→スイ→モリ)
キハ111-115
1931D
2007.3.24 好摩〜東大更
キハ112-115
3930D「八幡平」
2008.1.6 小屋の畑〜荒屋新町
キハ111/112-116(タイ→スイ→モリ)
キハ111-116
1922D
2007.10.5 荒屋新町
キハ112-116
97**D「錦秋湖マラソン号」
2008.5.25 藤根
キハ111/112-117(タイ→スイ→モリ)
キハ111-117
9648D団臨「旅のプレゼント号」
2009.9.12 山岸〜上米内
キハ112-117
3930D「八幡平」
2008.1.27 青山
キハ111/112-118(タイ→スイ→モリ)
キハ111-118
1929D
2008.5.18 田山〜兄畑
キハ112-118
9651D団臨「旅のプレゼント号」
2009.9.12 上米内
キハ111/112-119(タイ→スイ→モリ)
キハ111-119
3652D「リアス」
2007.12.9 上米内〜大志田
キハ112-119
3652D「リアス」
2007.12.9 上米内〜大志田
キハ111/112-120(タイ→スイ→モリ)
キハ111-120
1931D
2007.4.15 好摩
キハ112-120
3639D「リアス」
2008.2.9 山岸〜上米内
キハ111/112-121(タイ→スイ→モリ)
キハ111-121
3648D「リアス」
2007.11.24 区界
キハ112-121
回2552D
2008.3.25 盛岡
150番台
水郡線の増備用として登場したグループで、キハ111・112のみ2両ずつ製造されました。
製造当時ドアを引戸化した200番台の増備が行われていましたが、100番台と200番台とでは床面高さが異なることから番台区分が分けられ、200番台の仕様で100番台の床面高さといった折衷型となっています。また、200番台と同様に衝突時の乗務員保護のため運転室部分の車体が250mm延長されています。
キハ111/112-151(スイ→モリ→仙ココ)
2011年に小牛田に転属しました。
キハ111-151
1932D
2007.8.16 松尾八幡平
キハ112-151
3930D「八幡平」
2007.4.22 盛岡
キハ112-151
1932D
2007.8.16 松尾八幡平
キハ111/112-152(スイ→モリ)
キハ111-152
1933D
2007.10.5 松尾八幡平
キハ112-152
1926D
2009.8.2 滝沢〜渋民