JR北海道
厳しい気象条件で運転される北海道では、寒地向け設備を強化した型式や番台区分が設定されました。
今回の更新(2010.2.7)で追加した写真:キハ22 284・322・328・706・キハ24 2・キハ40 304・332・401・703・742・750・755・776・793・798・803・808・815・817・818・834・835・838・1792・キハ48 301・302・キハ400-144・キハ480-304
キハ22 | |
キハ20系の寒冷地向けとして登場した車両で、側面窓は二重窓・デッキつきの車体といった北海道用にふさわしい設備をもち、道内各地で目にすることも多く北海道の気動車の代表とも言える存在でした。 1990年にはワンマン改造車も登場しましたが、老朽化や使用している線区のほとんどが廃止されたことにより1995年度をもって全廃となりました。 |
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![]() 1995.8.1 函館 |
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キハ22 309(函ハコ) D 1992.10.24 函館 |
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![]() 1995.8.1 函館 |
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![]() 1995.8.1 函館 |
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(キハ22 ***→)キハ22 706(函ハコ) (上)1154D 1992.10.24 七重浜 ![]() |
キハ24・46 | |
本州以南向けのキハ23・45に相当する北海道向けの型式で、キハ22に準じた仕様となっています。製造両数は少なく、函館地区を中心に使用されていましたが、1995年度をもって全廃となりました。 ※キハ46は未撮影です。 |
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![]() 1995.8.1 函館 |
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キハ24 4 1156D 1992.10.24 久根別 |
キハ40・48 | |
老朽化したキハ12の置換えのため1976年に登場しました。やはり側面窓は二重窓で、寒地向け500番台と同様空気バネ台車のDT44系を履きます。1988年には一部が急行用キハ400・480に改造されましたが、1990〜1995年にはワンマン化改造が行われ700番台へと改番されました。のちに再改造により300・350・400番台も登場したほか、リニューアル改造を受けて+1000となった車両もあります。また、キハ400・480の一部も再改造されて編入されています。 | |
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キハ40 143(→キハ400-143→キハ40 331・札トマ) 4239D 1988.2.28 東室蘭 この車両はのちに「宗谷」「利尻」「天北」用として改造されました |
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キハ40 209(→キハ40 805→キハ401805・函ハコ) 1157D 1992.10.24 上磯 函館地区の近郊輸送に適合させるためボックス席を2-1列配置に変更した車両はワンマン改造前からJR北海道カラーに塗られていました。 |
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キハ40 236(→キハ40 775→キハ401775・函ハコ) 1156D 1992.10.24 久根別 |
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![]() (キハ40 182→キハ40 782→)キハ40 304(札ナホ) 543D 2009.11.1 八軒 700番台のエンジンをN-DMF13HZB(330PS)に換装したのが300番台です。ワンマン設備は撤去され、車内もラッシュ輸送対策のため片側は1列席に改造されているほか、冷房装置も取り付けられました。学園都市線札幌〜北海道医療大学で使用されています。 |
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![]() (キハ40 144→キハ400-144→)キハ40 332(札ナホ) 2009.11.1 苗穂 急行用キハ400の再改造車で、車内はオールロングシート化されています。やはり学園都市線札幌〜北海道医療大学で使用されています。 |
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(キハ40 118→キハ40 753→)キハ40 354(札トマ) 6220D「ホリデー日高」 1999.7.31 日高門別 日高本線のキハ130の置換え用として登場した車両で、300番台と同様に700番台のエンジンをN-DMF13HZB(330PS)に換装していますが、ワンマン設備はそのまま残され、冷房装置は取り付けられていません。 |
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![]() (キハ40 159→キハ40 769→)キハ40 401(札ナホ) 5425D 2009.11.1 石狩当別 学園都市線石狩当別以遠で使用されていたキハ53の老朽置き換え用として700番台から再改造された車両です。エンジンがN-DMF13HZD(450PS)に換装されているほかは350番台と同等の改造内容です。 |
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![]() (キハ40 238→)キハ40 703(→キハ401703・札トマ) ****D 1997.12.29 苫小牧 地方路線のワンマン運転用として、キハ40 100番台を改造したのが700番台です。 急行用を除いて在籍するすべてのキハ40が改造されましたが、300・350・400番台に再改造された車両もあります。 |
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![]() (キハ40 152→)キハ40 734(函ハコ) 3820D「アイリス」 2005.8.28 仁山〜大沼 |
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![]() (キハ40 167→)キハ40 742(→キハ401742・釧クシ) ***D 1999.8.1 札内 |
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![]() (キハ40 123→)キハ40 750(釧クシ) ***D 1995.7.29 滝川 |
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![]() (キハ40 124→)キハ40 755(→キハ401755・釧クシ) ***D 1999.8.1 札内 |
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(キハ40 240→)キハ40 764(釧クシ) 9295D「ぽっぽや号」 1999.8.1 幾寅 映画「鉄道員(ぽっぽや)」の演出としてキハ12風に外装を変更した車両です。映画封切後も「ぽっぽや号」として富良野〜落合を中心に運転されていましたが、2005年に廃車となり、前頭部のみ映画の舞台となった幾寅駅前に保存されています。 |
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![]() (キハ40 237→)キハ40 776(→キハ401776・釧クシ) ****D 1999.8.1 上芽室信号場 |
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(キハ40 150→)キハ40 789(札トマ) 2225D 1999.7.31 鵡川 キハ40の急行用改造と同時にエンジン変更のみ行われた異端車です。 |
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![]() (キハ40 173→キハ40 792→)キハ401792(函ハコ) 4850D 2005.8.28 仁山〜大沼 700番台のうちリニューアル改造を施した車両は車番を+1000としています。外観では屋根上の水タンクが撤去されたのが特徴です。 写真の1792は1796と共に「バーベキュー列車」カラーに塗られています。 |
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![]() (キハ40 231→)キハ40 793(→キハ401793・函ハコ) ****D 1995.8.1 桔梗 |
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![]() (キハ40 130→)キハ40 798(函ハコ) 1**D 1997.12.30 上磯 |
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(キハ40 172→キハ40 801→)キハ401801(函ハコ) 3823D 2005.8.27 函館 |
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(キハ40 187→)キハ40 802(函ハコ) ****D 1993.9.14 函館 |
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![]() (キハ40 188→)キハ40 803(→キハ401803・函ハコ) 11**D 1997.12.30 上磯 |
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![]() (キハ40 192→)キハ40 808(函ハコ) ****D 1995.8.1 駒ケ岳 |
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![]() (キハ40 179→)キハ40 815(函ハコ) 1**D 1999.8.3 久根別〜清川口 |
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![]() (キハ40 186→)キハ40 817(札ナホ) ****D 2001.8.14 比羅夫 |
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![]() (キハ40 207→)キハ40 818(札ナホ) 回****D 2009.11.1 苗穂 |
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![]() (キハ40 109→)キハ40 834(旭アサ) ****D 1999.8.2 旭川 初期導入車であったキハ40 101〜116は最後にワンマン化改造を受け、826〜841となりました。旭川・函館で使用されています。 |
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![]() (キハ40 110→)キハ40 835(函ハコ) 821D 2005.8.28 仁山〜大沼 |
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![]() (キハ40 113→)キハ40 838(函ハコ) ****D 1995.8.1 森 |
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![]() 536D 2009.11.1 八軒 キハ48の北海道向けである300番台はWCなしの1300番台と共に1982年に301〜304・1301〜1303の7両が導入されました。 304・1301〜1303は急行用に改造されました。 |
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![]() 532D 2009.11.1 八軒 |
キハ53 | |
勾配線区での単行運転を行うため、キハ56に廃車となったキハ56・27の運転台部分を接合して両運転台とした車両です。改造直後は急行運用もありましたが、のちに普通列車用として使用されるようになりました。末期は深名線(1995年廃止)と学園都市線(札沼線)の末端区間で使用されていました。 | |
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![]() 5426D 1995.7.29 石狩当別 |
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![]() 5427D(左) 1995.7.31 朱鞠内 |
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(キハ56 ***→)キハ53 504(札ナホ) 5425D 1995.7.29 新十津川 |
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![]() 54**D 1995.7.31 名寄 |
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(キハ56 ***→)キハ53 507(旭アサ) 5429D 1995.7.31 幌加内 |
キハ54 | |
国鉄分割民営化を控えて地方線区の老朽車置換えを目的に登場した車両です。一部に廃車発生品を利用しているものの排雪抵抗を考慮してエンジンは2基搭載、ステンレス車体を装備しています。当初は一部が急行にも使用されましたが現在では普通列車のみで使用されています。また、台車交換等のリニューアル改造を行った車両もあります。 | |
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キハ54 503(旭アサ) ****D 1995.7.29 富良野 |
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キハ54 506(旭アサ) ****D 1999.8.2 増毛 イメージアップのため北海道各地域で使用される気動車それぞれにイラストが施されましたが、この506はそのうちの1両です。 |
キハ56・27 | |
キハ58系の北海道向け型式で系列内では一番最初に登場した型式です。北海道各地の急行で使用されていましたが、急行列車の削減や老朽化により廃車が進み、末期には「ミッドナイト」用改造車が残りましたが200*年には全廃となりました。 | |
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キハ27 501(函ハコ) 9***D「大沼観光号」 1995.8.1 大沼公園 |
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キハ56 148(札ナホ) 5425D 1995.7.31 朱鞠内 キハ56でセミクロスシート改造を行われた車両ではJR北海道カラーへの変更も行われました。 |
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キハ56 207(札ナホ) 301D「宗谷」 1995.7.30 苗穂 苗穂所属のキハ56の一部はキハ400・480への増結にも使用されました。 |
キハ130 | |
NDCをベースに1988年に登場した車両で日高本線に配置されましたが、老朽化の進行が早く1999年からキハ40 350番台に置き換えられ、2000年をもって定期運用は全廃となり最後に残った1両も2003年に廃車となりました。 | |
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キハ130 2(札トマ) 2222D 1997.12.29 苫小牧 |
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キハ130 8(札トマ) 1999.7.31 苫小牧 キハ130 8は「日高ポニー号」としてイラストが配され、他の車両が廃車となったあとも使用されていましたが2003年に廃車となりました。 |
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キハ130 11(札トマ) 2226D 1999.7.31 鵡川 |
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(参考)北海道ちほく高原鉄道CR70-4 ****D 1999.8.1 帯広 1989年に開業した北海道ちほく高原鉄道では、キハ130と同一設計のCR70型・CR75型が導入され、2006年の路線廃止まで使用されました。 |
キハ141・142・143・キサハ144 | |
余剰となった51系客車を改造して1990年に登場した車両で、学園都市線(札沼線)札幌〜北海道医療大学で使用されています。キハ143はエンジン・台車・変速機を変更した型式で冷房付となっています。 | |
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キハ141-9(札ナホ) 5**D 1995.7.31 札幌 |
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キハ141-12(札ナホ) 9***D「優駿浪漫」 2001.8.14 苫小牧 |
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キハ143-102(札ナホ) 5**D 1999.7.31 札幌 |
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![]() 528D 2009.11.1 八軒 |
キハ150 | |
老朽化したキハ22・27・56の置換えと積雪勾配線区での単行運転を考慮して開発された車両です。 また、JR北海道では初めての冷房つき一般型気動車でもあります。 |
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キハ150-9(旭アサ) ****D 1999.8.2 旭川 最初に導入された富良野線向けの1〜10は、帯やドアの色がラベンダー色となっています。 |
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キハ150-16(札ナホ) ****D 1995.7.30 札幌 |
キハ201系 | |
小樽〜札幌に乗り入れる気動車列車の改善を目的に導入された3両固定編成の気動車で、同時期に製作された731系電車と共通仕様の車体・車内設備となっており、一部列車では協調運転も行われています。 また、曲線区間での速度向上が可能なように車体傾斜装置を装備しています。 |
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キハ201-102(札ナホ) ***D 1997.12.29 札幌 |
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キハ201-104(札ナホ) ***D 2001.8.14 比羅夫 |
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キハ201-304(札ナホ) ***D 2001.8.14 比羅夫 |
キハ400・480 | |
1988年にキハ40・48を改造した急行用車両で、「宗谷」「天北」(後に「サロベツ」)「利尻」へ運用されました。2000年に各急行の特急化後はお座敷車両に改造された3両、廃車となった1両を除いて学園都市線用のキハ40・48 330番台へ再改造されました。 | |
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![]() (キハ40 144→)キハ400-144(→キハ40 331・札ナホ) 313D「利尻」 1995.7.31 札幌 キハ40からは9両が改造されました。特急化後は141〜143がお座敷車両に改造されたほかは330番台へ改造されました。 |
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![]() ***D「サロベツ」 1995.7.30 岩見沢 キハ48からは4両が改造されましたが、この車両のみは300番台からの改造でした。改造時にトイレが撤去されています。この車両のみ再改造を受けず廃車となりました。 |
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(キハ481301→)キハ480-1301(札ナホ) 303D「利尻」 1999.8.2 札幌 |