特急型気動車写真室
JR東日本管内では特急が運行されている路線はすべて電化されていたことから「秋田リレー号」用のキハ110系を除くと特急用気動車の配置はありませんでした。
特急用の気動車の写真を下記に示します。(私鉄・第三セクター所有・リゾート用を含む。但しJR西日本の「エーデル」シリーズは「その他のキハ58とその仲間たち」に掲載)
※JR四国・JR九州は未撮影です。ご了承ください。
JR北海道 | |
函館本線・根室本線・石北本線ではキハ82系による特急列車が設定されいましたが、1979年からは後継型式のキハ183系が導入されました。JR発足後は車両性能向上と線路改良によりスピードアップを図ったほか、1992年に振子式気動車キハ281系・1997年にその改良型のキハ283系がデビューしました。2000年には宗谷本線向けのキハ261系も登場しました。また、リゾート特急用の車両やお座敷車も改造(一部新造)により配置されているのも特徴です。 | |
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キハ84 1(札ナホ) ****D「田園休暇ふらの2号」 1995.7.29 富良野 1986年に登場したリゾート列車の第2編成で「フラノエクスプレス」の名称で1998年まで運行されました。 |
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キハ84 102(札ナホ) ****D「」 1995.7.30 岩見沢 1987年に登場した「トマムサホロエクスプレス」です。リゾート列車編成の中では唯一食堂車が連結されています。 |
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キハ84 101(札ナホ) 9143D「マウントレイク大沼」 1999.8.3 函館 1999年の「マウントレイク大沼」の運転に合わせ3両は「コンサドーレ札幌」カラーへと塗り替えられました。 |
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キハ183-1(札サウ→函ハコ) (上)5011D「北斗11号」 1993.9.12 函館 (中)9013D「さくらエクスプレス」 1997.5.4 弘前 (下)2005.8.28 函館運輸所 (敷地外より撮影) 1981年に登場したキハ183系のトップナンバーです。1986年に500番台が登場してから塗装変更を受けました。1997年に臨時入場したキハ183-5201の代わりに「ノースレインボーエクスプレス」に連結されました。2000年にはキハ183-2・キハ182-1・2と共に国鉄色へと再び改められました。 |
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キハ183-18→キハ183-218(札サウ) 3028D「おおとり」 1988.2.28 登別 函館〜網走をロングランしていた「おおとり」も末期はキハ183系を使用していました。廃止の約2週間前の姿です。 |
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(上)キハ182-902(札サウ) 32D「スーパーとかち2号」 1999.8.1 帯広 (下)キハ182-904(札サウ) 9021D「わっかない」 1999.8.2 旭川 1979年に登場した試作車の1両です。キハ182のうち写真の904は非常時の開閉窓が残っていました。900番台は2000年度を以って全車廃車となりました。 |
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キハ182-555(札サウ)→キハ182-2555(函ハコ) 8163レ 1988.7.16 長町 JR北海道の発足後に登場した550番台はエンジン出力を強化したほかダイナミックブレーキの準備工事が施され、高速化へ対応した装備となっています。キハ182とキハ183のみが製造され、キハ182は1994年に12両すべて130km/h対応改造が行われ2550番台に改められ「北斗」で使用されています。 |
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キハ183-212(札サウ) 20D「オホーツク10号」 1995.7.31 深川 「オホーツク9・10号」では「利尻」に続いて14系寝台車を組み込んだ編成で運転されています。出力不足対策のため先頭のキハ183はエンジン換装が行われており200番台となっています。 |
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(上)キハ183-209(札サウ) 32D「スーパーとかち2号」 1999.8.1 帯広 (中)キハ183-219(札サウ) 33D「スーパーとかち3号」 1999.8.1 新得 (下)キハ183-220(札サウ) 32D「スーパーとかち2号」 1999.8.1 帯広 「スーパーとかち」ではダブルデッカーグリーン車キサロハ182を組み込んでいたことで、編成出力確保のため先頭のキハ183はいずれもエンジン換装の200番台が使用されました。 |
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キサロハ182-553(札サウ→釧クシ) 32D「スーパーとかち2号」 1999.8.1 帯広 「クリスタルエクスプレストマムサホロ」に続いて登場したダブルデッカーは「スーパーとかち」に連結されていましたが、現在では編成からはずされています。 |
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キハ183-1507(札サウ) 5013D「北斗13号」 1988.2.27 函館 国鉄末期に登場したキハ183系500番台は、従来のキハ183と異なる形状・塗装で登場しました。 |
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キハ183-1555(札サウ) (上)8163レ 1988.7.16 長町 (下)9021D「わっかない」 1999.8.2 旭川 1988年に登場したキハ183 1550番台とキハ182 550番台はは高速化へ向けた改良が施されています。 のちに130km/h運転対応の3550番台・4550番台に改造された車両もあります。 |
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(上)キハ183-1554(札サウ) 5005D「おおぞら5号」 1995.7.30 白石 (下)キハ183-1553(札サウ→釧クシ) 4013D「おおぞら13号」 1995.7.31 札幌 キハ183系500番台で採用されたカラーは「おおぞら」系統では末期まで使用されていました。夜行の「おおぞら13・14号」では寝台車が2両連結されていしたが、2001年に「まりも」に改称されました。 |
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(上)キハ183-1505(札サウ) 5005D「北斗5号」 1993.9.14 函館 (下)キハ183-1502(札サウ) 5008D「北斗8号」 1995.7.30 白石 1994年の「スーパー北斗」登場に合わせ、1993年からキハ183系も通称「HET色」へと改められました。130km/h対応編成のほかに120km/h仕様のままの編成もあり、いずれもハイデッカーグリーン車を連結しています。 |
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キロ182-503→キロ182-2553(札サウ) 5007D「北斗7号」 1993.9.13 函館 1994年の「スーパー北斗」登場に合わせキハ183系使用列車の一部も130km/h対応となりました。550番台ではグリーン車が製造されなかったことから500番台からの改造です。 |
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キハ183-5001(札ナホ) 90**D「はこだてエクスプレス」 1992.10.24 函館 1988年にリゾート編成で初めて新造車として登場した「ニセコエクスプレス」です。2004年には北海道日本ハムファイターズ応援デザインへ改められました。 |
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キハ183-5201(札サウ) (上)9001D「リゾートエクスプレス北海道1号」 1992.11.3 目時 (下)9013D「さくらエクスプレス」 2003.5.4 川部〜北常盤 1992年に新造されたリゾート仕様の第5編成です。当初は3両で編成名称がありませんでしたが、ダブルデッカーを含めた5両編成に増強されたときに「ノースレインボーエクスプレス」の名称がつきました。無動力での青函トンネル通過に対応しており、北東北でも見る機会があります。 キハ182-5201は当初は水色帯でしたが5両化時にピンク帯へ変更されました。 |
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キハ183-5202(札サウ) 9013D「さくらエクスプレス」 1997.5.4 弘前 こちらは5両化以降も紫帯のままとなっています。 |
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キハ183-1557→キハ183-6101(札サウ) 9021D「わっかない」 1999.8.2 旭川 キロ59系お座敷車の老朽代替のため1998年にキハ183系から3両が改造されました。キハ183-6101は1550番台の改造でトイレが設置されました。 写真のように1両単位で編成に組み込まれるほか、3両で運転のときは青函トンネル通過対応となっています。 |
JR東海 | |
名古屋発の「ひだ」「南紀」で使用されていたキハ80系は、1989年に後継車のキハ85系が順次導入され、「ひだ」は1990年、「南紀」は1992年に置き換えられました。キハ85系は英国・カミンズ製のエンジンを搭載し、貫通型・非貫通型の2種類の先頭車によりフレキシブルな編成を組んでいます。 | |
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キハ82 88(海ナコ) ****D「南紀*号」 1991.3.14 徳和 「南紀」がJRグループ最後のキハ80系定期運用でした。 |
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キハ85-1(海ナコ) 102*D「ひだ*号」 1991.3.4 白川口 キハ85のトップナンバーです。 |
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キハ85-103(海ナコ) 1027D「ひだ7号」 1991.3.4 富山 貫通型のキハ85 100番台はキハ85基本番台と定員は同一であるため、先頭で運転されることも多くあります。 |
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キハ85-204(海ナコ) ****D「南紀*号」 1993.5.3 津 「南紀」のキハ85系は当初「ひだ」と別運用でした。キハ85はすべて貫通型が製造されています。 |
JR西日本 | |
国鉄時代から配置されていたキハ181系が山陰方面を中心に使用されていました。1990年代の冬期に運転された「シュプール号」でも使用され、京阪神から大糸線まで直通運転していました。2000年には山陰地区高速化用としてキハ187系が登場しています(キハ187系は未撮影です) | |
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キハ181-11(米ヨナ) ****D「おき*号」 1993.5.3 出雲市 山陰西部を走る「おき」「いそかぜ」「くにびき」ではキハ181系のモノクラス編成により運転されました。通常3両ですが、多客期には増結も行われました。2000年には振子式気動車キハ187系に置き換えられました。 |
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キハ181-44 ****D「あさしお*号」 1993.5.5 鎧 京都からの「あさしお」や新大阪から播但線経由の「はまかぜ」が鳥取などの山陰東部に向けて運転されていましたが現在は「はまかぜ」のみが残っています。 |
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キハ181-49 9118D「シュプール白馬・栂池9号」 1991.3.9 平岩 冬季間に関西圏から運転される「シュプール号」のうち大糸線に乗り入れる「シュプール白馬・栂池」にはキハ181系も使用されました。一部の列車は大糸線内を普通列車の置換えで運転されていました。 |
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キハ181-59(米ヨナ) 3173D 1993.5.5 「おき」等に使用されるモノクラス編成では1本だけ快速運用も存在しました。 |
私鉄・第三セクター所有車 | |
名古屋鉄道が高山本線直通用としてキハ80系をベースとしたキハ8000系を所有していた期間が長かったですが、1980年代末期〜1990年代には第三セクター鉄道で看板車両として特急用車両を保有する事業者も現れました。 | |
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名鉄キハ8202 41D「北アルプス」 1991.3.4 飛騨金山 キハ80系をベースに製作された名鉄のキハ8000系は、、車体断面は狭幅ながらも「パノラマカー」と同様の連続窓を装備していました。撮影直後にキハ85系ベースのキハ8500系に置き換えられ廃車となりました。 |
その他 | |
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キハ81 3(天ワカ) 1991.3.15 交通科学博物館 1960年に「はつかり」用として登場したキハ81は末期は和歌山機関区在籍で「くろしお」として1978年の紀勢線電化開業まで使用されていました。 |