盛岡支社のキハ58・52・28
JR東日本盛岡支社は管内に勾配区間を抱えているためキハ58や52といったダブルエンジンの車両が多く配置されていました。JR発足時はキハ58が盛岡・八戸・一ノ関に合計83両、キハ52が盛岡・一ノ関に合計19両配置され、両形式とも当時としては全国最多の配置両数でした。
一方、キハ28も少数ながら在籍し、JR発足時は盛岡に急行「陸中」用の冷房車、一ノ関には非冷房車が配置されていました。
このほかに、団体・臨時用として盛岡にアコモ車が在籍していましたほか、1988年には「エーデルワイス」、1992年に「Kenji」が改造により登場しています。なお、アコモ車は「Kenji」の登場と引き換えに廃車もしくは一般仕様へ復帰しています。また、1991年にはJR東日本全エリアへの巡回訓練車配備に伴い、唯一の気動車キヤ28がキハ28の改造により配属されました。
1990〜1991年にかけてのキハ100・110系の増備とそれに伴う車両の転配により基本番台を中心に多くの車両が廃車となり、その中から1990年度に長野支社へ転属した1両を含めた4両が1993年にサハリンへ譲渡されました。以降も1994・1996年の東北本線701系導入による電車化・田沢湖線の改軌工事や、車両自体の老朽化によりキハ28の非冷房車すべてとキハ58のほとんどが転属もしくは廃車となり、残った車両は花輪線・山田線・岩泉線で運用され21世紀を迎えました。
2006年度の水郡線へのキハE130系導入に伴い、キハ110系が転属してきたことにより、花輪線では2007年3月17日、山田線・岩泉線では2007年11月24日をもってすべての運用を終了しました。
運用の終了した車両は車両更新改造施工車を中心に2007年9月と12月に三度に分けてキハ58:3両/キハ52:13両がミャンマーに向けて譲渡されましたが、巡回訓練車を含むそれ以外の車両は秋田総合車両センターへ解体のため回送されました。いずれの回送において車籍上でも廃車となったことから、2008年度では「Kenji」が残るのみとなっています。
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盛岡支社のキハ58・52・28データ一覧
各車両に記載した諸元データの作成においては「きはゆに資料室」を参考といたしました。 (2009.5.24) (2009.7.11) (2009.7.11) (2009.7.19) (2009.7.19)
この3種類は「JR東日本盛岡支社のリゾート列車・ジョイフルトレイン」を参照ください(2009.8.13) (2009.4.9)
盛岡車両センター最終在籍車一覧表
一味違った!?この車両
2007年3月17日の花輪線
2007年10月21日の山田・岩泉線
2006年3月18日ダイヤ改正における盛岡車両センターキハ58・52運用
2006年11月〜2007年3月における盛岡車両センターキハ58・52の編成記録
本文中で使用されている用語等はこちらからご参照ください。